上野殿御返事(梵帝御計らいの事)

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上野殿御返事(梵帝御計らいの事)

 建治3年(ʼ77)5月15日 56歳 南条時光

 背景と解説

本抄は、1277年(建治3年)に身延で認められたもので、「梵天・帝釈、あるいは諸天の計らいによって、日本国中の人々が一同に法華経を信じる時が必ず来るであろう」という趣旨の一節が含まれていることから、『梵帝御計らいの事』と題されています。この御書の中で日蓮大聖人は、亡き父の跡を継いで駿河国富士郡上野郷(現在の静岡県富士宮市付近)の地頭となった19歳の南条時光に対し、信心を貫き通すよう励まされています。また、脅しや甘い誘惑によって信心を捨てさせようと画策する者たちに対し、どのように振る舞うべきかについても時光に助言されています。大聖人は、もし彼らの策略が成功して時光が退転してしまえば、彼らは時光を「他の多くの門下たちを退転させるための見せしめ(手段)」として利用するだろう、と警告されています。

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