まさかの時をつねに念頭に置き、兄弟に対する思いやり、婦女子に対する心がけを説かれ、家族の団結を促された段である。

すなわち、弟達に対しては、つねに深い思いやりをかけて、決して不自由をさせないよう、些細なことまで気を配るよう指導なされている。また、婦女子に対しては、女性の微妙で繊細な心理を配慮し、どんなことがあっても、とがめたりせぬこと、まして争いなど起こさぬことを指摘され、つねに、最悪の事態に対処できるよう、家族の団結を通して万全の構えをするよう指導されたところである。